研究課題


「五一広場東漢簡牘よりみた後漢時代の在地社会」(科研費 基盤研究(C))2019-2023年度

研究代表者:飯田祥子

KAKEN


概要

2010年に中国長沙市で出土した木簡を読解する。

この木簡は後2世紀初に作成された行政文書であり、事件処理を担当する役所の廃棄文書であったと推測されている。このためこの木簡には2世紀初のある地域のさまざまな事件の断片を垣間見ることができる。個別の木簡に書かれている事例自体は特殊なものごとであるが、役所で作成された記録であることから、事件の処理には法律や政策が反映されていると考えられる。つまりこの木簡から2世紀初めの国家と地域社会の関わりを知ることができると考えられる。